トップページ > パニック障害の治療

パニック障害の治療

パニック障害の治療は薬物療法と心理療法(認知行動療法)が中心です。
薬でパニック発作を抑え、不安や恐怖感をコントロールできるようになるためには認知行動療法があります。
また食事や睡眠など生活全般を整えていくための食事療法などがあります。

★薬物療法 
・SSRI→
パニック障害に最もよく使われる薬剤で、脳内のセロトニンを増やす作用があります。
吐き気や眠気といった副作用もありますが、抗不安薬に比べると軽度です。
なお、効果が出るまでには約2~3週間かかります。
・抗不安薬→
パニック障害に用いられる抗不安薬は「ベンゾジアゼピン系薬」です。
SSRIが使われるようになる前は、パニック障害に一番多く使われていました。
SSRIに比べて眠気やふらつきなどの副作用が強く、依存性や習慣性などの問題もあります。
・三環系抗うつ薬→
長年にわたる研究の蓄積があり、抗うつ効果も高いことで知られています。
一方で便秘や眠気、喉の渇き、排尿困難、頻脈などの副作用もあることから、他の薬で効果がない場合などに用いられることが多いようです。

★心理療法
・認知行動療法→
認知行動療法とは、ちょっと心臓がドキドキしただけで「死んでしまうのでは」と物事を悪い方にばかり考えたり、本来恐怖や不安を感じる必要のないことに過敏に反応してしまうなどの「心の過った反応」を治していくことが目的です。
自分の生活状況や考え方、行動がパニック発作とどう関連しているかを理解し、電車にのれない、人ごみを歩けないなどの行動をコントロールできるようにしていく訓練療法です。
広場恐怖で電車に乗れなくなっている場合は無理やり電車に乗るのではなく、最初は駅の改札口まで行き、それが緊張なく行えるようになったら、改札口を通過してみる、というように段階的に少しずつ不安を克服し、誤った認知を正しいものへと修正していきます。

・自律訓練法→
リラクゼーションとも呼ばれ、心と体をリラックスさせる方法を身に付ける訓練です。
パニック障害ではパニック発作を起こしていない場合でも、正常者に比べると高い緊張を維持していることがわかっています。
常にピンと張った糸のようなものなので、普通なら何でもないことでも緊張が切れてパニック発作につながることも。普段からの緊張度を下げるためにも、自律訓練法は非常に重要とされています。

・暴露療法→
不安や恐怖のために避けている場所や状況に少しずつ慣らし、克服した経験をつんで自信をつけていく方法です。
「自分が避けている場所がパニック発作とは関係がない」ことを身をもって確かめていきます。
最初の目標がクリアできたら、少しずつ段階的に目標のレベルを上げていきます。

★日常生活での注意

・食生活の改善
栄養のバランスの乱れは内臓など身体に影響を与えますが、セロトニンなどの脳内物質にも影響することも考えられます。また、ジャンクフードや糖分の摂りすぎはパニック発作の誘因といわれる低血糖の原因になります。
健康を作る基本として食生活を正しくしましょう。

・規則正しい生活
食事とともに規則正しい生活は健康に欠かせないものですが、睡眠不足や過労、風邪、二日酔いなどはパニック障害に影響したり誘因ともなることがあるので、体調を崩さないよう心がけましょう。

・軽い運動をする
乳酸の蓄積はパニック障害の悪化を招くので、軽く汗をかくほどの有酸素運動をすることが有効といわれています。

・自律神経を鍛える
パニック障害は自律神経失調症状が出る病気なので自律神経を鍛えることがよいでしょう。

・飲酒・喫煙・カフェインについて
アルコールやニコチンには抗不安作用がありますが、すぐリバウンドがきて症状を悪化させます。
またコーヒーなどに含まれるカフェインによりパニック発作が誘発される場合があります。

★パニック障害の克服について

早期診断・早期治療初回発作から2~3カ月以内に治療を開始すれば、パニック発作の8~9 割は消失させることができるといわれています。
精神科や心療内科の受診をためらう方もいらっしゃるかもしれませんが、早めの受診が大切です。
信頼できる医師にかかることが大切です。
地域の精神保健福祉センターなどに問い合わせるのもひとつの方法です。
臆病になりすぎないことが大切です。
発作を考えると消極的になりがちですが、前向きに生活し、積極的に病気と取り組んでいきましょう。
不安への対処法を身につけることは、抗不安薬の減量や服薬中止に役立ちます。
不安が起こった場合、その都度やり過ごすことができれば、自然に不安は通り過ぎていきます。
やり過ごす方法には、じっと時が過ぎるのを待つ以外に、携帯電話で友人・家族と話す、数を数える、歌を口ずさむ、好きな音楽を聞く、足でリズムをとる、窓の外の景色を眺める、など何か気を紛らわす方法(注意の拡散法)が勧められます。
スポーツや趣味、おしゃべりやショッピングなど、自分に合ったストレス解消法を身につけることも症状軽減に役立ちますが、激しいスポーツは、それによって体内で増える乳酸がパニック発作を引き起こすことがありますので、少し控えめにしてください。
コーヒーやアルコールにはリラックス効果がありますが、コーヒーに含まれるカフェインが交感神経に作用して発作を誘発することがありますから、飲み過ぎないようにしてください。またアルコールの場合は依存が起こることがありますから要注意です。 リラックスしている状態では不安が起きないので、腹式呼吸や自律訓練法など、リラックスした状態を保つコツを覚えておくと便利です。

各種お問い合わせ等

関連サイト